基底細胞癌
皮膚科の領域で最も頻度の高い悪性腫瘍です。中年以降に好発します。顔面、特に鼻付近にできることが多いです。ほくろのような見た目ですが中心部が凹んで潰瘍化していることがあります。転移はまれで予後は良いです。
皮膚の悪性腫瘍
いわゆる皮膚癌のことです。頻度は少ないですが、日常診療でまれに遭遇します。普通のシミやほくろやキズあとだと思って受診したところ、検査すると意外と皮膚癌だったりすることもあります。皮膚癌の多くは一般に日光にあたる顔面や四肢に発生します。高齢者に比較的多く、中でも農作業や外で活動することが多い方に多いです。内臓に発生する癌と異なり、目に見える部位に発生するため、早期の発見が可能です。早期に診断、切除すれば大きなキズにもならずに済みますので早めに受診してください。
放置すればリンパや血流に乗って転移することもありますので注意が必要です。
肉眼で見てわかりにくいものにはダーモスコピーと呼ばれる特殊な機器を用いて病変を観察します。それでもわかりにくい場合は、少しだけ組織を採って検査に提出します。その結果をみて今後の方針を決定します。皮膚悪性腫瘍であった場合、切除する際に周囲の皮膚を少し多めに取らなければいけません。その範囲が広かったりすると局所麻酔の手術では対応が難しいので、全身麻酔手術が可能な専門施設に紹介させていただきます。また、放射線療法や化学療法が必要になるタイプの皮膚悪性腫瘍も専門施設に紹介させていただきます。
皮膚科の領域で最も頻度の高い悪性腫瘍です。中年以降に好発します。顔面、特に鼻付近にできることが多いです。ほくろのような見た目ですが中心部が凹んで潰瘍化していることがあります。転移はまれで予後は良いです。
高齢者に多く、顔や頭皮、手の甲など、日光にあたる部分にできることが多いです。やけどのキズあと(熱傷後瘢痕)や放射線皮膚炎、日光角化症、ボーエン病なども原因となります。赤いでいものが徐々に増大し、潰瘍ができるようになります。異臭伴うこともあります。放置すればリンパ節転移や血行性転移を生じるので早めの治療が必要です。
高齢者に多く、顔や頭皮、手の甲など、日光にあたる部分にできることが多いです。放置すると有棘細胞癌に進行することもあります。赤い皮疹を認め、カサブタのようなカスが付着していることが多いです。
高齢者に多く、全身どこにでもできます。ヒトパピローマウイルス感染や慢性ヒ素中毒が原因になるとも言われています。放置すると有棘細胞癌に進行することもあります。褐色の皮疹を認め、カサブタのようなカスが付着していることもあります。
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