疾患から探す|大宮西口皮フ科形成外科|さいたま市大宮区の形成外科・皮膚科

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疾患から探す

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きず(切り傷・擦り傷など)

けがは縫合できる時間(Golden hour)が決まっています。顔や頭であればけがをしてから24時間以内、からだや手足であればおおむね6〜12時間と言われています。傷がきれいに治るためには初期治療がとても重要ですので、速やかに形成外科のある医療施設の受診をお勧めします。
けがをした場合は、傷をガーゼ等で保護し、ガーゼの上から圧迫、心臓より高い位置に傷を挙上しつつ、できるだけ早く最寄りの形成外科を受診してください。傷に絆創膏を貼るのは問題ありませんが、最近流行りの傷が早く治る絆創膏を容易に使用するのは非常に危険です。使い方を誤ると感染症を起こし傷の治りを妨げることがあるので専門医のアドバイスをもらうことをお勧めします。

肥厚性瘢痕・ケロイド(キズあと)

キズあとは大きく分けて3種類にわけられます。成熟瘢痕、肥厚性瘢痕、ケロイドの3つです。

やけど(熱傷)

一般的なけがの一つで、熱に接触することで起こる皮膚の損傷を言います。熱の温度と接触した時間によって損傷の程度が決まります。熱源が非常に高温の場合は短時間の接触で熱傷を起こす一方、40度前後の低温の熱源に長時間接触した場合も熱傷になり、これを低温熱傷(低温やけど)と呼びます。熱傷の程度は深さによって3段階に分けられます。I度熱傷は表皮まで、II度熱傷は真皮まで、III度熱傷は皮下組織(脂肪組織)まで損傷が及ぶものを指します。Ⅱ度の熱傷はさらに「浅達性II度熱傷(浅いII度のやけど)」と「深達性II度熱傷(深いII度のやけど)」に分けられます。熱傷の深さと範囲によって、治るまでの期間や傷痕などの後遺症の有無が大きく違ってきます。ちなみに、一般的によく言われる“火傷”という言葉は正式名ではありません。

皮膚の良性腫瘍

皮膚科形成外科の日常診療でしばしば見られるのが、皮膚もしくは皮下の良性腫瘍です。これは皮膚そのものや皮下の脂肪組織にできる良性のできもののことです。基本的には増殖が緩やかで、転移することなく、臓器や生命に重大な影響を及ぼすことのない腫瘍です。腫瘍と聞くと“癌”をイメージする方も多いと思います。しかし、腫瘍には良性と悪性があり、悪性腫瘍(正確に言えば上皮性悪性腫瘍)のことを癌と言います。
身体にできる皮膚・皮下の良性腫瘍で多いのは母斑(いわゆるほくろ)、粉瘤、脂肪腫、石灰化上皮腫などです。これらの疾患は良性疾患ですので、手術で摘出せずに様子を見て行くことも可能ですが、少しずつ大きくなることが多いので、取るのであれば早めがお勧めです。これは、できものが小さければ小さいほど手術の傷が小さく済むからです。また、まれにですが良性腫瘍が悪性化することもあります。ですので、少しでも気になった時に手術で摘出してしまうのがお勧めです。

皮膚の悪性腫瘍

いわゆる皮膚癌のことです。頻度は少ないですが、日常診療でまれに遭遇します。普通のシミやほくろやキズあとだと思って受診したところ、検査すると意外と皮膚癌だったりすることもあります。皮膚癌の多くは一般に日光にあたる顔面や四肢に発生します。高齢者に比較的多く、中でも農作業や外で活動することが多い方に多いです。内臓に発生する癌と異なり、目に見える部位に発生するため、早期の発見が可能です。早期に診断、切除すれば大きなキズにもならずに済みますので早めに受診してください。 放置すればリンパや血流に乗って転移することもありますので注意が必要です。

眼瞼下垂

眼瞼下垂は何らかの原因によって上まぶた(上眼瞼)が垂れ下がり、瞳にかかってくる病気です。正確には目を開いたときに、上まぶたが黒目(角膜)の上縁に少しかかる程度の高さより下がる状態をいいます。そのため、上方の視野が狭く感じられるだけでなく、目が細くなるため眠たそうに見える、まぶたを上げようとするため額(ひたい)に力が入り、おでこにシワが寄る、といった外見上の不都合が生じます。また、慢性の頭痛や肩こり、自律神経失調症など身体の不調につながることもあります。

巻き爪・陥入爪

巻き爪とは、足の指にある爪の両端の先端部が、大きく内側に湾曲した状態を言います。負担のかかりやすい親指の爪が巻き爪になることが多いのですが、その他の指の爪もなることがあります。
巻き爪が進行すると、肉の部分に曲がった爪がどんどん食い込み、次第に激しい痛みを引き起こすようになります。これが陥入爪です。こうなると食い込んだ部分に何かしらの対処をしなければ改善することはありません。
また、巻き爪の痛みから足をかばおうと、いつもとは違った歩き方をしてしまうために、足首や膝、腰にも負担がかかり、捻挫や膝痛、腰痛の原因になるケースもあります。

ニキビ(尋常性ざ瘡)

尋常性ざ瘡とは、つまった毛穴の中に皮脂が溜まり、アクネ菌が増えて炎症を起こす病気のことです。強い炎症から毛穴の周りの皮膚に障害を与えると、瘢痕いわゆるキズあとになり残ってしまうこともあります。思春期がピークで、成人以降は次第に減少していきます。皮脂の分泌の多いおでこや眉間、頬や口周り、あごの周りにできることが多いですが、背中や胸などにもできます。

アトピー皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
アトピー性皮膚炎では、皮膚の“バリア機能”(外界のさまざまな刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)が低下します。そのため、外から抗原や刺激が入りやすくなっており炎症を起こしやすくなっています。また、”アトピー素因”とよばれるアレルギー体質を持っていることでアレルギー症状を起こしやすくなっています。アトピー素因を持つ方はアトピー性皮膚炎の他にも、気管支喘息や花粉症などのアレルギー疾患を発症する確率が高いと言われています。
ダニやほこり、動物の毛、温度や湿度、飲酒、ストレスなど様々な要因が皮膚炎の悪化を引き起こす原因となります。

帯状疱疹・単純ヘルペス

子どもの頃に感染した水痘(水ぼうそう)と同じ水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が、疲れやストレスなどの影響で体の免疫力が下がったときに再び活動を始めることによって起こる病気です。通常、体の左右どちらかの神経の流れに沿って、帯状に痛みを伴う赤いブツブツとした発疹や水ぶくれが生じます。3週間ほどで治ることが多いですが、早期に治療を始めないと「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれる神経の痛みが長期間続くことがあります。また、目の周りや鼻の先端に水疱が出現すると、角膜炎・網膜炎などの眼合併症を引き起こすことがあるので注意が必要です。顔面神経麻痺、めまい、難聴を引き起こすRamsay Hunt症候群の原因となることもあります。問診や視診で診断がつくことが多いですが、診断に迷う場合は診断キット(デルマクイックVZV)を使うこともあります。帯状疱疹のウイルスは人から人にうつることがあります。接触感染ですので、患部を触った手で他の人に触ったりするとうつることがあります。ただし、水痘にかかったことがある人にはうつりません。まだ水痘にかかってない人や乳幼児が近くにいる場合は注意してください。

蕁麻疹

突然皮膚の一部が赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなく消えてしまう皮膚の疾患です。強いかゆみを伴うことが多いです。数十分から数時間で症状が治まることがほとんどですが、1日近く続くことや、次々に新しい膨疹が現れて常に発疹が出ていることもあります。大きさは1~2㎜から数十㎝のもの、それぞれが融合して体表をほとんど覆ってしまうケースもあります。最初の症状が出始めてから6週間以内のものを「急性じんましん」、それ以上続くものを「慢性じんましん」といいます。

水虫(白癬)

水虫は、カビの一種である白癬菌が、皮膚の角質層に寄生することによって起こる皮膚の病気です。白癬菌は手やからだにも感染しますが、9割近くは足(爪を含む)です。足に繁殖しやすいのは、靴を履くために足がむれ、菌にとって過ごしやすい高温多湿な環境を作るからです。最近は女性も仕事で一日中、靴を履いたまま過ごす人が増えたため、男性に限らず女性にも水虫に悩む人が多いようです。

乾癬

免疫の異常によって皮膚に特徴的な皮疹が出現する病気です。患者の約90%が皮膚のみに症状が現れる「尋常性乾癬」で、そのほか関節炎を併発する「関節症性乾癬」、発疹が全身に及ぶ「乾癬性紅皮症」、小児の全身に小型の発疹が多発する「滴状乾癬」、紅斑に膿疱を伴い、発熱などの強い炎症反応が起こる「汎発性膿疱性乾癬」がある。慢性で発疹が繰り返し出る病気で、良くなったり悪くなったりを繰り返すことが多い。

睫毛内反(逆さまつげ)

いわゆる「逆さまつげ」のことで上下どちらのまつげにも起こる可能性があります。
通常のまつげは、ある程度水平か、前を向いて生えているため、黒目の部分に触れることはありません。しかし、まぶたの皮膚がたるんだり、まぶたの中の組織バランスが崩れることでまつげの方向が変わることがあります。その結果、目の角膜にまつげが触れて痛みを生じるのが睫毛内反です。目が痛い、ゴロゴロする、目やにが増える、充血するなどの症状が出ます。この状態を放置すると角膜炎を起こし、さらに重大な状態を引き起こすことがあります。
一般的には子どもに多い疾患です。成長とともに症状が改善することがほとんどですが、子どもでも症状が強かったり、成人の方の場合は手術が必要になります。また、二重(ふたえ)よりも一重(ひとえ)の方に多いのも特徴です。

腋臭症・多汗症

腋臭症は、腋のアポクリン汗腺から分泌されるタンパク質が変性し、強いにおいを放っている状態を指します。この疾患は遺伝性が明らかになっているので家族の中に同じような症状を持つ方がいることも多いです。人にうつったりするようなことはありません。
腋臭症の人の特徴として、耳垢(みみあか)が湿っていて、腋毛が多く、衣類が黄ばみやすく、多汗症を合併していることが多いです。また、耳の穴、乳輪、陰部の臭いも伴うことがあります。年齢により症状は変化し、思春期ごろに発症して20歳代台にピークを迎えます。女性の場合は月経時に症状が増強することが多いです。また、食事によっても症状が増強することがあり、特に動物性脂肪の摂取で増強します。
ちなみに、医療脱毛で腋臭症を治療することはできません。これは脱毛では匂いの原因であるアポクリン腺を破壊できないからです。

湿疹

湿疹(しっしん)は、炎症により痒みを伴う多様な皮疹(皮膚のぶつぶつ)が体にできる病気です。皮膚のトラブルの中では最もよくみられ、皮膚科を受診される方の中で最もたくさん見られる皮膚疾患です。皮膚科を受診される患者さんの約3割は湿疹であるという統計もあります。最初は軽微な皮疹でも、掻いているうちに急速に悪化する場合も多く、少し治りが悪いと感じた場合は早めに受診されることをおすすめします。

眼瞼けいれん

眼瞼けいれんは、まぶたを閉じる筋肉(眼輪筋)が、自分の意思とは無関係にけいれんする病気です。けいれんという名前がついていますが、まぶたがピクピクするような病気ではなく、まばたきのコントロールに異常が出る病気です。まばたきが増えたり、まぶしさを感じたりすることから始まり、症状が重くなるとまぶたが開かなくなって、目が見えない状態にまで進んでしまうこともあります。まぶしい光やストレスにより、症状は悪化します。
中高年の女性に多く見られ、通常は両眼性ですが、片眼性の場合もあり、唇にも異常を感じるケースもあります。

たこ(胼胝:べんち)・うおのめ(鶏眼:けいがん)

たことは胼胝『べんち』とも言い、皮膚の同じ部位が慢性的に摩擦や圧迫などの物理的刺激をうけることよって生じる疾患です。徐々に角質が肥厚していき、皮膚が硬く厚くなっていきます。できやすい場所としては足の裏や指の関節部分(ペンだこ)や足の甲(座りだこ)、指の先(乳幼児の吸いだこ)があります。基本的に痛みなどの症状はなく、かゆみなどを生じることも少ないです。 うおのめは鶏眼『けいがん』とも言い、たこと同じく皮膚の同じ部位が慢性的に摩擦や圧迫などの物理的刺激をうけることよって生じる疾患です。たこと違い、肥厚した角質が深部に向かって芯を形成しながら侵入していくので神経を刺激して痛みを生じます。基本的には足の裏にできることがほとんどです。

口唇炎・口角炎

唇(口唇)や唇の角(口角)が何らかの原因で炎症を起こしている状態です。 症状としては、口唇・口角が腫れたり、皮が剥けたり、水脹れができたりします。痒みよりも痛みやヒリヒリ感を伴うことが多いです。似たような疾患には口唇ヘルペスがあります。 原因によって幾つかの分類があります。

酒皶(しゅさ)

中高年の顔面(特に鼻、眉間、頬)に好発する原因不明の炎症性疾患です。 皮膚の赤みや火照りが出現し、しばしばかゆみを伴います。放置すると鼻が膨れ上がり鼻瘤という状態になることもあります。

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