酒皶とは

中高年の顔面（特に鼻、眉間、頬）に好発する原因不明の炎症性疾患です。
皮膚の赤みや火照りが出現し、しばしばかゆみを伴います。放置すると鼻が膨れ上がり鼻瘤という状態になることもあります。
症状により以下の3つの病型に分類されます。

①第1度酒皶

紅斑毛細血管拡張型ともいい、頬や鼻などの赤みを認めます。細かい血管の開き（毛細血管拡張）も認めます。火照りや痒みも伴うことがあります。

②第2度酒皶

丘疹膿疱型ともいい、第1度に加えてニキビのようなできものが認められます。

③第3度酒皶

瘤腫型ともいい、鼻の部分のできものが融合して一つの塊になります。表面は凸凹してみかんの皮のように見えます。鼻瘤とも呼ばれます。

酒皶の原因

原因は不明です。
飲酒やストレス、日光暴露や刺激の強い食べ物摂取などで悪化します。毛包虫（ニキビダニ）が関連しているとも言われています。

当院の治療

まずは刺激物の摂取を控え、禁酒など増悪の原因となるものを避けていただきます。
酒皶は一般的に難治性ですので、外用薬や内服薬で症状の緩和やコントロールを目指します。
鼻瘤に関してはレーザー治療を行うこともあります。

外用薬

抗生物質の外用剤やメトロニダゾール外用剤（ロゼックスゲル）を使用するのが一般的です。イオウカンフルローションを使用することもあります。

内服薬

抗生物資を内服することもあります。